※当ページの一部リンクには広告が含まれています。
絶滅危惧種のヘサキリクガメの孵化を日本で初成功!
5月25日に横浜市立野毛山動物園で孵化したヘサキリクガメが話題になっています。
ヘサキリクガメは絶滅危惧種なので、今後も孵化するといいですね。
へサキリクガメとどうやって孵化させたのかを調べてみました。
絶滅危惧種ヘサキリクガメ
ヘサキリクガメはアフリカ・マダガスカル島の北西部バリー湾周辺に生息しています。
最大甲長は約45cmです。
名前の由来はノドの下にある長い甲板が船のヘサキのようになっているからで、オス同士が戦うときに使い、相手をひっくり返します。
草食でエサは草や多肉植物などです。
1970年代に森林伐採などで絶滅しかけましたが、自然団体の努力で10年以上かけて170頭ほどの繁殖に成功しました。しかし、1996年までに約半分が盗まれ、外国に密輸されました。
現在、ヘサキリクガメは野生で約100~400頭しかいません。
国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧種のレッドリストに登録されていて、リクガメの中でも最も絶滅が危惧されている種類です。
横浜市立野毛山動物園のヘサキリクガメ
ヘサキリクガメは日本では横浜市立野毛山動物園にしかいません。
そして、残念ながら横浜市立野毛山動物園にいるヘサキリクガメは正規ルートで輸入されたわけではありません。密輸によって日本に来たヘサキリクガメが摘発、保護されたものを横浜市立野毛山動物園が受け入れたのです。
その数は5頭で、オス2頭、メス1頭、不明が2頭です。
2011年4月にオスとメスが揃ったため、繁殖に挑戦していました。
孵化した子ガメ
実は5月25日に孵化した子ガメがはじめての孵化ではありません。
3例目です。
2月28日と3月19日にも一匹ずつ孵化していました。2月28日に子ガメが孵化したときは甲長が41.0mmで体重が21.0gでした。
今回なぜ話題になったかというと、5月23日の「世界カメの日」に横浜市立野毛山動物園≪公式≫のツイッターで孵化が始まったことをつぶやいたからです。
今日は世界カメの日です!そんな日に野毛山動物園では世界でもっとも絶滅に近いリクガメであるヘサキリクガメの3卵目の孵化が始まりました!生まれるまでおよそ3日間かかるので待ち遠しいです☆ pic.twitter.com/tyvV6Oi7DE
— 横浜市立野毛山動物園≪公式≫ (@nogeyamazoo401) 2016年5月23日
速報です!!23日に孵化が始まったヘサキリクガメ。
本日無事に誕生しました!2月、3月に続いて3卵目です。
公開は子ガメの状態が落ち着いてからとなりますので、しばしお待ちくださいませ。 pic.twitter.com/jiLkIJKbZ5— 横浜市立野毛山動物園≪公式≫ (@nogeyamazoo401) 2016年5月25日
産卵は2015年10月(5個)と2015年12月(4個)にしていて、手作りの孵卵器で玉子が孵化するのを待っていました。
ちなみに、2014年10月と2015年3月にも産卵しましたが、すべて無精卵で孵化しませんでした。
それだけに今回の孵化はうれしいですね。このまま残り6個の玉子も全部孵化することを祈ります。
2月28日と3月19日に生まれた子ガメは4月1日から爬虫類館で一般公開されています。
休みの日にヘサキリクガメの子ガメを観に行って、癒やされてみませんか。
横浜市立野毛山動物園
横浜市西区老松町63-10
TEL:045-231-1307
開園時間:9:30~16:30(入園は16:00まで)
入園料:無料
休館日:毎週月曜日
コメントフォーム