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緑茶を飲めば飲むほど死亡率が低くなる!?
毎日、緑茶を何杯くらい飲んでますか。
5月7日(木)国立がん研究センターが
「緑茶を飲むと死亡リスクが低くなる」という
調査結果を発表しました。
昔から「緑茶は体に良い」と言われていましたが
そのことが証明されたということですね。
どのような調査結果だったのでしょうか。
調べてみました。
調査の対象と期間、病気
調査対象は
全国11保健所管内の男女約9万人で
年齢は40歳から69歳です。
調査期間は
1990年から2011年までの22年間と
1993年から2011年までの19年間です。
この期間に12,874人が亡くなりました。
発表されたのは
「緑茶摂取と全死亡・主要死因死亡との関連について」
の調査結果です。
調査した病気は
「がん」、「心疾患」、「脳血管疾患」、「呼吸器疾患」
の4種類。
その他に事故などの外因死との関連も調査しました。
緑茶を飲む回数の分類は
「1日1杯未満」、
「毎日1~2杯」、
「毎日3~4杯」、
「毎日5杯以上」
の4つです。
ただし、緑茶を
急須でいれてから飲むのか、ペットボトルから飲むのか、
温かい状態で飲むのか、冷たい状態で飲むのか、
は、分類されていません。
緑茶を多く飲んでいる人ほど長寿
緑茶を飲んでいると死亡する確率が
「1日1杯未満」の人に比べ
「毎日5杯以上」の人は
男性13%、女性17%も低下します。
細かく見ていくと
「1日1杯未満」の死亡リスクを「1」としたとき
男性
「毎日1~2杯」0.96
「毎日3~4杯」0.88
「毎日5杯以上」0.87
女性
「毎日1~2杯」0.9
「毎日3~4杯」0.87
「毎日5杯以上」0.83
と、飲めば飲むほど
死亡リスクが少なくなっているのがわかります。
死因別に見てみると
男性では
脳血管疾患と呼吸器疾患で
女性では
心疾患と外因性で
その効果がはっきりと出ています。
男性の呼吸器疾患では
「1日1杯未満」の人に比べ
「毎日5杯以上」の人は0.55と
約半分になります。
女性の心疾患では
「1日1杯未満」の人に比べ
「毎日5杯以上」の人は0.63と
約40%も低くなります。
緑茶の成分が死亡リスクを低下させる
緑茶で死亡リスクが低下した理由は
緑茶に含まれる成分が作用したのではないか
と分析されています。
その成分とは
「カテキン」と「カフェイン」の2つです。
カテキンは
血圧や体脂肪、脂質を調節する効果や
血糖値改善効果があるとされています。
カフェインは
血管内皮の修復を促し、血管を健康に保つ効果や
気管支拡張作用で呼吸器機能の改善効果がある
とされています。
また、女性の外因性死亡リスクが低下した理由として
「テアニン」と「カフェイン」が
認知能力や注意力の改善の効果があるのではないか
と分析されています。
緑茶にはガンを予防する効果があるのではないか
と言われていましたが、どうだったのでしょうか。
・・・残念ながら、
今回の調査結果では、関連が見られませんでした。
緑茶は「胃ガン」予防に効果があるとされていたらしいのですが、
今回はガンの種類を分類していなかったため
調査結果に表れなかったということです。
緑茶はすべてのガンに効果的だと思っていたのに、残念です。
緑茶の摂り方
では、緑茶をどのように飲んだら、いいのでしょうか。
死亡リスクを低下させるには、
常に体に緑茶の成分を摂り込んでおく必要があります。
しかし、カテキンは体外に排出されやすい性質を
持っています。
なので、お茶をまとめて飲むのではなく
少しずつ飲んで体内に長時間カテキンがある状態にしておくと
効果的です。
また、お湯を通したお茶にすると
茶葉の成分は3割程度しか摂れません。
飲み終わった茶葉でも
料理やお菓子に使うことができれば
成分を十分に摂ることができますよ。
最近は抹茶のお菓子などが多いので、
そういう商品で摂るのもいいですね。
健康で長生きするためにも
食事や休憩のときに緑茶を積極的に飲みたいですね。
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