12月になって寒くなってくると冬至の日にちが気になりますよね。
これからの新たな一年を健康に過ごすためにも、ゆず湯に入ってカボチャを食べておきたいですからね。
2017年の冬至は、いつなのでしょうか。
また、日の出、日の入りの時刻は何時何分なのでしょうか。
調べてみました。
冬至は日本人にとって重要な日
冬至は二十四節気の基点

冬至は太陽の高さが一年でいちばん低い日です。
東京の冬至は太陽の角度が30.9度しかありません。
夏至は太陽の角度が77.8度なので、なんと46.9度も差があることになります。
冬至は二十四節気のひとつで暦の上では22番目ですが、実は二十四節気の基点になっている重要な節気です。
昔から冬至を知ることで暦を調整してきました。
冬至は「めでたい日」

陰陽思想では、一年でいちばん太陽の力が弱い冬至は暗黒の気である「陰」が強い日であり、「不運・不幸の日」とされています。
しかし、これから太陽が復活し、光明の気である「陽」が強くなっていくということから、「めでたい日」ともされています。
地域によっては冬至のお祭りが開かれています。
また、冬至には「一陽来復」という別名もあり、「寒い冬が終わってこれから暖かい春になっていく」という希望に満ちた意味になっています。
冬至を過ぎてもまだまだ寒い日は続きますが、春を待ち遠しく思っている日本人らしい別名ですね。
2018年の冬至は12月22日
2015年~2030年までの冬至の日
冬至は2025年までは基本的に12月22日で、閏年は12月21日になります。
その後は地球の公転との関係で、だんだんと22日、23日と冬至の日が遅くなっていきます。
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「日の出」と「日の入り」と「日照時間」の不思議
冬至は「日の出」と「日の入り」がいちばんじゃない!

「冬至は一年でいちばん太陽の出ている昼の時間が短い」と言われると、日の出は一年でいちばん遅く、日の入りは一年でいちばん早いと思ってしまいますよね。
でも、実は違うんです。
地球の傾きの関係で、東京では日の出が冬至の16~17日後(2018年1月7~8日)がいちばん遅く、日の入りは冬至の16~17日前(2017年12月5~6日)がいちばん早くなります。
なので、毎日日の出を見ている人は冬至を過ぎてもまだ日が延びている実感がなく、逆に毎日日の入りを見ている人は冬至の前に日が延びたと実感しているはずです。
活動している時間によって感じ方が違うのも面白いですね。
また、冬至は昼の長さがいちばん短くなくても冬至になることがあります。
これは、南中高度という太陽が南に来たとき、いちばん低い日が「冬至」と決められているからです。
いちばん遅い「日の出」といちばん早い「日の入り」の日にちが冬至から差があったり、冬至の日に昼の長さがいちばん短くならなかったりするのは、地球が太陽の周りを回っているため、1回転(360度)以上しなければ1日(24時間)にならないからです。
東京の日の出、日の入りの時刻、昼の長さです。
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1年間で日の出がいちばん遅く、日の入りがいちばん早くない22日が「冬至」になっているのは不思議な感じがしますね。
12月の日照時間は短くない!?
もう一つ不思議なことを紹介すると12月の日照時間です。
月での比較になりますが、冬至のある寒い冬の12月と暑い夏の8月ではどちらのほうが日照時間が長いと思いますか。
イメージ的には8月ですよね。
でも、実際は過去11年間で7回も12月のほうが日照時間が長いのです。
特に2017年は127.4時間も12月のほうが日照時間が長くなっています。
それでも、8月のほうが気温が高いのです。
太陽の当たる角度が違うだけで気温がこんなにも変わるのですね。
東京の8月と12月の日照時間、平均気温です。
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冬至の観光名所
伊勢神宮
日本で太陽神と言えば、天照大御神です。
その天照大御神を祀る伊勢神宮では冬至の日に神秘的な日の出を観ることができます。
冬至の太陽は内宮から宇治橋の真ん中を通って大鳥居の中央に神々しい光を放つのです。
パワースポットとしても有名な伊勢神宮ですが、冬至の日のご来光は、厄を落とし幸せに導いてくれそうな感じがします。
大鳥居から日の出が観られるのは冬至前後の2ヵ月間だけです。
時間は日の出から約30分後、午前7時30分頃から観ることができます。
冬至前後に伊勢神宮に行くなら、日の出は絶対観ておきたいですね。
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